（１９）　鷺の湯　：市之瀬

この地帯は古くから湿地帯であり、沼が多く、ガス水が泡を立てて湧いており、水も温かくまるで温泉のような沼もあった。

明治の初め（１８６８年）ころ、この沼に傷ついた鷺が舞い降り、身を癒したところ、見る見るうちに傷が良くなり元気に飛び去って行った。それを見た村人たちはここに井戸を掘り、この水を飲み水や風呂水、目薬など、万病に効く薬水として親しんできた。

近郷からも人々が訪れ、多くの浄財が奉納されるなど、昭和４５年（１９７０年）ころまで親しまれてきたが、近年では田園の汚れ等もあり一部の住民のみ煮沸などをして使用している。

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