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(24)覚路津水門 :覚路津
新津郷地は、信濃川、阿賀野川、小阿賀野川の堤防に囲まれた輪中地帯であり、そのなかでも覚路津郷は地形的に新津郷地の中でも最低地にあり、豪雨時にはすべての水がここに集まることになる。しかも洪水の時は覚路津水門を閉め信濃川の減水を待って、水門から放水するしか手がなかったのである。
覚路津水門は、元文元年(1736年)新発田藩の許可を受けて西水門と称する悪水吐きの底樋を伏したことに始まる。
これは安永4年(1776年)幅15尺高さ14尺の櫓水門に改造、明治22年(1889年)にはレンガ造りに改造され、閘門構造となっており水位差のあった信濃川と覚路津大通川の通船の役割も担っていた。
他に、宮わきと惣二郎わきにそれぞれ二間幅の水門の計三つの水門から成っていた。
門扉は1980年代に木造から鉄鋼製に変わったが門柱や壁面は当時のレンガ造りがそのまま残されている。
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